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スロバキア:教皇、ホロコーストの犠牲者を思い起こす

教皇フランシスコは、スロバキアの首都ブラチスラバのホロコースト犠牲者追悼モニュメントの前で、ユダヤ人共同体との出会いを持たれた。

 スロバキアを訪問中の教皇フランシスコは、9月13日午後、ブラチスラバ市内のホロコースト犠牲者追悼モニュメントの前で、ユダヤ人共同体との出会いを持たれた。

 このモニュメントは、ショア(ユダヤ人大虐殺)の犠牲となったスロバキア出身の10万5千人以上のユダヤ人たちを記憶にとどめるために、かつてのシナゴーグ(1969年、共産政権によって取り壊された)があった場所に建立された。

 ブラチスラバは、世紀にわたりユダヤ人の生活の重要な中心地であった。しかし、1940年にブラチスラバに約1万5千人住んでいたユダヤ人のうち、ホロコーストを生き延びた人々はわずか約3千5百人だった。

 この集いでは、ホロコーストの一人の生存者が、家族と共に体験した恐ろしい悲劇を振り返ると同時に、当時、いかなる政治家でさえも政権に表立った批判ができなかった中で、教皇庁の外交官が反ユダヤ政策を止めようと尽力していたことを証言。

 また、聖ウルスラ修道会の一人の修道女は、迫害のさなか、同修道会はユダヤ人の子どもたちをかくまい、国外に逃がしていたことが、生存者たちの証言によって明らかにされたと語った。

 教皇は、歴史と記憶の場所、苦しみの場所に「触れると共に、心に触れられるために」「巡礼者」として訪れた、と述べられた。

 教皇は、神の似姿につくられた人間の尊厳を冒涜することは、神の御名に対する冒涜である、と強調。すべての暴力とあらゆる形の反ユダヤ主義を非難し、人間において神が冒涜されることがないよう、一致して取り組もう、と呼びかけられた。

 集いの終わりに、ユダヤ教の祈りが唱えられる中、ホロコーストの犠牲者を思い起こすためにろうそくに火が灯された。

13 9月 2021, 19:17