教皇、洪水被害のドイツ、ベルギー、オランダに連帯
7月18日(日)、教皇フランシスコは正午の祈りの集いで、豪雨による洪水で深刻な被害に見舞われたドイツ、ベルギー、オランダにご自身の連帯を示された。
教皇は、これらの災害による犠牲者の冥福と遺族への慰めを祈ると共に、多大な被害を受けた人々を救うための皆の努力を支えてくださいと、神に祈り求められた。
ヨーロッパ西部広域で発生した豪雨は、大規模な洪水を各地にもたらした。18日の段階で、洪水による死者はドイツで156人、ベルギーでは31人に上っている。また、オランダでも河川の氾濫が見られた。
ベルギーで最も被害が大きかった地域の一つ、東部リエージュの司教ジャン・ピエール・デルヴィル師は、多くの人々が家屋に大きなダメージを受け、崩壊した家も多数あり、これらの人々は家も持ち物もない状態にあると、バチカン・ニュースに語った。
一方で、同司教は、地元当局やボランティアの人々の連帯と素晴らしい奉仕の精神に心からの感謝を述べた。
また、地元の教会や小教区は、被災者の受け入れのためにすでに準備を整えた、と話した。
デルヴィル司教によれば、リエージュの中心部は大きな被害を免れたが、郊外の被害は非常に深刻であるという。司教館には水が押し寄せたが、図書館など教区の施設はぎりぎりのところで被害から逃れた。教区の司祭たちの中では、司祭館の二階に避難したものの、水位のために下に降りられずに孤立したケースが多数報告されたという。