教皇、レバノン国民に励ましの書簡
教皇フランシスコは、降誕祭を機会に、レバノン国民に励ましの書簡をおくられた。
教皇フランシスコは、12月24日、降誕祭を機会に、レバノン国民に励ましの言葉をおくられた。
レバノンは、長く政治的危機が続く中、多くの犠牲者と膨大な物的被害を出した今年8月のベイルート港湾地帯での大爆発、またパンデミックが重なり、試練のうちにこのクリスマスを迎えている。
教皇は、マロン典礼カトリック教会アンティオキア総大司教のベカラ・ブートロス・ライ枢機卿に宛てた書簡を通し、レバノンの人々を勇気づけられた。
この中で教皇は、レバノンの人々の苦しみに寄り添いながら、主の降誕が闇に灯す光と希望を指差している。
「神に従う人はなつめやしのように茂り、レバノン杉のようにそびえます」(詩編92,13)と歌われるように、レバノン杉は聖書の中で堅固さや、安定、保護のしるしであり、また神への信仰に深く基づく義人の象徴でもある、と教皇は指摘。
わたしたちと共におられる神、インマヌエルを祝うこの日々、主の誠実に信頼を置き、レバノン杉のようにあらゆる嵐に耐え、レバノンの本質である相互信頼や、共存、多様性を再発見して欲しいと願われた。
教皇は、可能な限り早くレバノンを訪れたいとの希望を表すと共に、同国が地域の紛争から免れ、この重大な危機から脱することができるよう、国際社会の支援をアピールされた。
24 12月 2020, 14:12