教皇フランシスコ 2020年11月15日(日)のお告げの祈り 教皇フランシスコ 2020年11月15日(日)のお告げの祈り 

教皇、コートジボワールに平和と和解をアピール

教皇フランシスコは、コートジボワール国内の和解を呼びかけられた。

 教皇フランシスコは、コートジボワールに平和と和解をアピールされた。

 コートジボワールでは、今年10月31日に行われた大統領選挙でアラサン・ワタラ大統領が再選されたことに対し、野党側は大統領の任期は最大2期であり、3選は認められないことを理由にこれを拒否、抗議により国内に緊張が広がった。

 双方の勢力の衝突により、中西部のムバットでは少なくとも3人が死亡、26人が負傷、国連によれば8000人以上が隣国に避難した。

 今回の緊張は、2010年、大統領選をめぐり一時内戦状態となり、およそ3000人が犠牲となった出来事を思い出させることもあり、対立の深化が危ぶまれている。

 こうした中、11月12日、ワタラ大統領と野党代表が会談する機会が設けられ、事態の鎮静化のために40分にわたる話し合いが行われた。

 折しもコートジボワールの「国民平和の日」が記念された11月15日、教皇は、バチカンで行われた正午の祈りの集いで、同国内の調和の恵みを祈ると共に、和解と平和的共存のために責任を持って取り組むよう同国民を励まされた。

 教皇は、特にコートジボワールの政治責任者らに、相互の信頼と対話を育む環境を醸成し、共通善を保護し促進するための正しい解決策を追求して欲しいと呼びかけられた。

15 11月 2020, 17:11