教皇フランシスコと教皇庁立教会アカデミー関係者 2015年6月 教皇フランシスコと教皇庁立教会アカデミー関係者 2015年6月 

教皇「未来のバチカン外交官に一年間の宣教体験を」

教皇フランシスコは、教皇庁立教会アカデミー会長に宛てた書簡の中で、将来の外交官候補に1年の宣教経験を義務づける意向を明らかにした。

教皇フランシスコは、教皇庁立教会アカデミー会長ジョセフ・マリーノ大司教に宛てた書簡で、同アカデミーで学ぶ司祭のため、12カ月の宣教経験をカリキュラムに求める旨を明らかにされた。

教皇は、アマゾン地域をテーマにしたシノドス閉会前の講話でも、その必要性に触れていた。

教皇庁立教会アカデミーは、教皇庁の外交官等を養成する歴史ある機関として知られる。

教皇フランシスコは、2月11日付の書簡で、「教皇庁の外交に携わる準備をしている司祭たちは、1つの教区において、1年間の宣教に従事することを希望」すると述べている。

「このような宣教体験が司祭職の準備・開始の段階にあるすべての若い人々、特に将来、教皇庁の外交部門で働くよう呼ばれ、諸国や地方教会に派遣される人々に役立つことを確信している」と、教皇は記された。

そして、拡大する教会と世界の課題に前向きに対応するために、教皇庁の未来の外交官たちが、堅固な司祭的・司牧的養成と、アカデミーにおける専門的な育成に加え、「自分の教区外における個人的な宣教体験」を通し、「現地の日常的な宣教活動に参加しながら、宣教地の教会と歩みを共にする」ことが必要と強調された。

この宣教体験必修は、同アカデミーの2020年-2021年度新入生より適用される。

17 2月 2020, 15:53