国際障害者デーに、教皇のメッセージ
教皇フランシスコは、「国際障害者デー」にメッセージを発表された。
教皇フランシスコは、12月3日、「国際障害者デー」のためにメッセージを発表された。
このメッセージで教皇は、国際障害者デーを機会に、「この最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである」(マタイ25,40)とお考えになるイエスご自身の現存を、すべての兄弟姉妹の中に、信仰の眼差しをもって見つめるよう、改めて招かれた。
障害をもつ人々に対し、医療や支援の分野で大きな進歩がある一方、今日、いまだ見られる切り捨ての文化と共に、多くの障害者が社会への所属や参加を実感できないでいる、と教皇は指摘。
障害をもつ人々とその家族の保護だけでなく、障害者の市民の権利を阻むあらゆるものや差別を完全に排除し、様々な場所へのアクセス、生活の質を向上させることで、世界をより人間的なものとする必要を呼びかけられた。
また、教皇は、家庭や社会の中で「隠れた亡命者」となっている多くの人々、特にお年寄りをはじめ、障害を理由に、しばしば重荷と認識され、疎外される恐れのある人々、自分の未来を構築するための仕事のビジョンを拒まれた人々を思い起こされた。
より良い法整備、物理的なバリアフリーの実現は重要であるが、それだけでは十分ではなく、障害者の日常生活への活発な参加を阻む、不平等を生み出す文化を克服し、メンタリティーを改革することが必要、と教皇は強調している。
障害者のためのこれらの重要な奉仕と取り組みが、国の社会レベルを決定すると述べた教皇は、障害者と共に働くすべての人々を励まされた。
03 12月 2019, 14:56