タイ・バンコクの競技場で行われた教皇ミサ 2019年11月21日 タイ・バンコクの競技場で行われた教皇ミサ 2019年11月21日 

タイ訪問:バンコクで教皇ミサ、サイアム代牧区設立350年記念し

タイを訪れている教皇フランシスコは、バンコクの競技場でミサを捧げられた。

教皇フランシスコは、タイ訪問2日目、バンコクの国立競技場でミサを捧げられた。

現地時間11月21日夕方、バンコク市内のアンポーン宮殿を訪問し、ワチラロンコン国王(ラーマ10世)と王妃と、私的に会見された教皇は、続いて、ミサ会場である国立競技場に向かわれた。

ローマ教皇がタイに赴いたのは、1984年5月の聖ヨハネ・パウロ2世の訪問以来、2度目、35年ぶりとあって、同国のカトリック信者たちの喜びは大きい。

タイのカトリック教会は、1669年、サイアム(シャム)代牧区が設立されてから、今年で350年を記念する。

2017年の統計では、タイのカトリック信者数は、およそ38万9千人。これは、仏教徒を大多数とする同国において、全人口の約0.59%にあたる。

教皇フランシスコを迎えて行われたこのミサには、タイ全土から大勢の信者らが詰めかけた。

ミサは、タイ特有の装飾を施した会場や荘厳なコーラスに彩られたものとなった。ミサ終了後には、伝統音楽、民族衣装の人々による舞踏が披露された。

サイアム代牧区創立350年にあたり、教皇はミサの説教で、この地に福音の種を蒔いた二人の宣教師の勇気を称えられた。

昔、遠い地に蒔かれたその種は成長し、国民生活に貢献する様々な使徒的活動に取り組むまでになった、と教皇は話した。

この記念は、過去を懐かしむものではなく、今日の希望の火となるべき、と述べた教皇は、わたしたちも決意と力と信頼をもって、福音宣教への招きに応えなくてはならない、と強調。

この喜ばしい記憶が、まだ福音を知らないすべての人たちとそれを分かち合おうと、わたしたちを喜びと共に外に駆り立ててくれるように、と祈られた。

21 11月 2019, 18:09