教皇、タイのキリスト教諸教会や諸宗教代表との出会い

教皇フランシスコは、11月22日、バンコクのチュラロンコン大学で、キリスト教の諸教会や諸宗教の指導者らとお会いになった。

大学ホールで行われたこの集いには、タイの宗教界を代表する人々をはじめ、学生・教員など大学関係者も参加した。

教皇はこの席で、グローバル化と目まぐるしい発展の一方で、紛争と難民、飢餓などが増え続ける複雑化した今日の世界において、諸宗教間の相互尊重と協力がいっそう急務であると強調された。

これらの状況を前に、いかなる宗教も他者への尊重を欠くことがあってはならない、と教皇は述べ、他者を中傷することなしに、新しい方法でこれからの歴史を築いていくことが今求められている、と話された。

そして、勇気をもって、出会いと対話、協力、相互理解の努力をすることで、紛争を解決し、人と自然を守ることに貢献できるだろう、と語られた。

教皇は、今日、宗教は、人間の尊厳の尊重、環境保護、貧しい人々への関心などに対する、しっかりとした基盤を築くよう招かれている、とアピールされた。