教皇フランシスコ、マダガスカルの司教らと 2019年9月7日 アンタナナリボのカテドラルで 教皇フランシスコ、マダガスカルの司教らと 2019年9月7日 アンタナナリボのカテドラルで 

「平和と希望の種を蒔く者に」教皇、マダガスカルの司教らに

教皇フランシスコは、マダガスカルの司教団とお会いになった。

教皇フランシスコは、9月7日、訪問中のマダガスカルで同国の司教らとお会いになった。

司教団との出会いが行われた首都アンタナナリボのカテドラルは、19世紀後半に献堂されたもの。正面に大きなバラ窓と左右の鐘楼を備えた、ネオ・ゴシック様式を持ち、フランスの教会建築からのインスピレーションを伝えている。

マダガスカルのカトリック信者は、全人口の34.8%。国内には22の教区(5つの大司教区と17の教区)がある。

教皇は司教らへの言葉で、特に教会と国家間の成熟した協力関係について触れられた。

教皇は、多くの人々がより連帯と発展ある国を望む中で、自身に託された人々の生活に、司牧者が無関心であってはならないと話された。

宗教が個人の内部に関連したことだけに留まり、社会の状況に一切の憂慮を抱かず、市民が関心を寄せる出来事に何も発言しないものであってはいけない、と述べられた。

豊かな土地にも関わらず、多くの貧困が存在するという矛盾に対し、司教は、不平等や社会の腐敗と対峙し、人々の生活と尊厳を守りながら、自らの使命に尽くすよう召されている、と教皇は説き、司教らに「平和と希望の種を蒔く者」となるよう願われた。

07 9月 2019, 18:16