教皇、難民・移民のためのミサ、ランペドゥーサ島訪問から6年
教皇フランシスコは、バチカンで難民・移民のためにミサを捧げられた。
教皇フランシスコは、7月8日、バチカンで難民・移民のためにミサを捧げられた。
このミサは、2013年7月8日の、教皇のイタリア南部シチリア州ランペドゥーサ島への司牧訪問からちょうど6年目に行われた。
同島は、北アフリカに近い位置にあることから、アフリカから海路でヨーロッパを目指す難民・移民の上陸点・中継地、また遭難者救助のベースとして知られる。
教皇はランペドゥーサ島への訪問で、難民・移民との出会いを持たれ、ミサを司式、海上で亡くなった人々のために祈りを捧げている。
この訪問から6年を記憶し、聖ペトロ大聖堂でとり行われたミサには、難民・移民、またこれらの人々を支援する教会関係者やボランティアの人々が参加した。
教皇は説教の中で、騙されて砂漠に置き去りにされたり、虐待や暴力を受けたり、荒波の中で命の危険にさらされ、入国先で申請のために長期間、施設・キャンプで待たざるを得ない、難民・移民が置かれた状況に思いを向けられた。
難民・移民は、グローバル化された社会において切り捨てられたすべての人々の象徴であると教皇は強調。
これらの人々は、社会問題・現象として扱われる前に、皆一人の人間であることを忘れてはならない、と話された。
教皇は、難民・移民に代表される、すべての疎外された、弱い立場の人々こそ、イエスがわたしたちに愛し、支えるように願われる人々である、と呼びかけられた。
08 7月 2019, 17:10