教皇参加のもと、アリッチャでの黙想会始まる
教皇フランシスコとバチカンの高位聖職者らによる黙想会がアリッチャで始まった。
教皇フランシスコは、3月10日(日)午後より、ローマ郊外で四旬節の黙想を行われている。
この黙想会は、復活祭前の準備期間、四旬節にあたり、教皇とバチカンの高位聖職者らが参加するもので、ローマ近郊のカステリロマーニ地方の町、アリッチャの聖パウロ修道会の黙想の家「カーサ・ディヴィン・マエストロ」で、3月15日(金)午前まで行われる。
黙想は、「熱い願いの町:この世の生活における、過ぎ越し的な眼差しと態度のために」をテーマに、フィレンツェのサン・ミニアート・アル・モンテ修道院(ベネディクト会・モンテ・オリヴェート派)院長、ベルナルド・フランチェスコ・マリア・ジャンニ神父が指導する。
黙想会中の一日は、早朝のミサから始まる。朝食後、午前の黙想、昼食後、午後の黙想と、一日2回の黙想が行われ、晩課と聖体礼拝で締めくくられる。
初日10日午後に、全体の導入として「わたしたちがここにいる理由」というタイトルで、第1回目の黙想が行われた。
ジャンニ神父は、中世の神学者・神秘家サンビクトールのリシャールの「愛のあるところに、眼差しがある」を引用しつつ、主がわたしたちの歴史や生活の中を横切りながら、飽くことなく残されるしるしを認め、読み取るよう招いた。
そして、イエスの眼差しに見つめられ、「あなたがたはわたしを何者だと言うのか」というイエスの問いに揺さぶられながら、自分たちもまたイエスのように見つめることを学ばなければならない、と話した。
11日午前には、「ラ・ピーラの夢」と題し、元フィレンツェ市長、尊者ジョルジョ・ラ・ピーラ(1904-1977)をめぐり、第2回目の黙想が行われた。
11 3月 2019, 12:06