パナマ市内の医療福祉施設を訪問した教皇フランシスコ 2019年1月27日 パナマ市内の医療福祉施設を訪問した教皇フランシスコ 2019年1月27日 

パナマ:教皇、医療福祉施設を訪問、関係者らとお告げの祈り

教皇フランシスコは、パナマ訪問最終日、医療福祉施設で患者たちを励まされた。

教皇フランシスコは、1月27日、パナマ市内の医療福祉施設を訪問された。

医療福祉施設「善きサマリア人」は、パナマの司教協議会の推進によって2005年に創立された。ファミリーホーム形式で、特にエイズ患者の青少年を受け入れ、医療ケアと共に精神的支援を行っている。

この日は、パナマのカトリック系の他の医療施設も合わせて、およそ60人の若い患者たちが同ホームに集い、教皇との出会いを持った。

教皇は、責任者の案内を受けながら施設を見学され、一つの家族としての共同体を形作る、患者、医療従事者、ボランティアの人々と交流された。

教皇は関係者への挨拶で、「このホームは、主がわたしたちに与えることを望まれる、新しい命のしるしです」と話された。

そして、「ここで新しく生まれ変わるのは、ホームの主役である患者だけではありません。慈愛の業を通して、教会とその信仰も絶えず新たにされるのです」と述べられた。

イエスの「善きサマリア人」のたとえを思い起こされた教皇は、「隣人とは、第一に、具体的な顔を持ったひとりの人間です。いかなる状況においても、それを無視することはできません」と語られた。

ホームを形成するとは、家族を作ること、と教皇は述べ、利害や立場を超えて、より人間らしい生き方を感じるために皆が一致することである、と話された。

教皇は、神の愛を具体的な形で示すために奉仕する、すべての関係者に感謝を表明された。

「毎日隣人とは誰かを発見し、彼らに手を差し伸べるために自ら赴いて行けるよう、優しさと寄り添いの模範である聖母マリアの教えを願いましょう」と述べた教皇は、「お告げの祈り」を集いの参加者と共に唱えられた。

28 1月 2019, 14:12