バチカンで開催中の「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」 バチカンで開催中の「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」 

アマゾン特別シノドス:全体会議で、最終文書を提示

「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は、全体会議の席で、修正作業を経た最終文書が紹介された。

10月25日(金)、「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は、閉会まであと2日を残すところとなった。

同日午後行われた第15回全体会議では、アマゾン特別シノドスの結果を踏まえた指針を今後実施に移すための、実行推進委員会のメンバーが選挙された。

その結果、ブラジル(4名)、ボリビア(2名)、コロンビア(2名)、ペルー(2名)、アンティル(1名)、ベネズエラ(1名)、エクアドル(1名)から、計13名が選出された。

これらのメンバーに、さらに教皇フランシスコの指名により3名が加えられるという。

この後、同シノドス議長、クラウディオ・フンメス枢機卿によって、シノドス中の全体会議・言語別グループ会議での発表・討議の総まとめといえる、最終文書が提示された。

フンメス枢機卿は、導入の挨拶で、草案に対する言語別グループからの修正提案の多さもさることながら、最終文書を作成するシノドス委員会の作業も大変なものであったと述べた。

アマゾンで進行する環境危機を背景に行われたこのシノドスで、その最終文書は、待つことではなく、行動することの必要を強調している、と同枢機卿は話した。

教会は、このシノドスで、アマゾンの人々と自然の叫びに耳を傾けると共に、その大きな希望にも耳を傾けた、と語った。

シノドス閉会を前にした、26日(土)、午前中、司教らは各自で最終文書の内容を注意深く解読する。

同日午後、第16回全体会議で、この最終文書の採択が行われる。

そして、27日(日)午前、教皇フランシスコと参加司教らの共同司式によるミサをもって、3週間にわたった「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は幕を閉じる。

26 10月 2019, 16:30