ビデオで振り返るワールドユースデー大会の歴史

カトリックの若者の祝祭、「世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)」の始まりと過去の国際大会の模様を映像で紹介する。

1月22日から27日まで、パナマで「世界青年の日大会」が開催されている。

「世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)」は、カトリック教会の未来である若者たちのための、若者たちと共にある祝祭である。

「世界青年の日」は、毎年、復活祭を前にした「受難の主日」にそれぞれの教区において記念され、さらに、数年ごとに開催地を変えながら、国際大会が行われる。

「世界青年の日」の誕生のきっかけは、1984年にさかのぼる。

教皇聖ヨハネ・パウロ2世は、「贖いの特別聖年」(1983.3.25-1984.4.22)中の行事として、聖週間の「受難の主日」とその前日に「若者たちの聖年」を開催。この機会に多くの若者たちがローマを訪れ、カトリック教会の歴史の中で、青年たちを対象とした初めての大きな集いとなった。その翌週の「復活の主日」、同教皇は若者たちに大きな木の十字架を託された。この十字架は「世界青年の日」を象徴するものとなり、若者たちの手を通して世界をめぐることになった。

その1年後、1985年の「受難の主日」、聖ヨハネ・パウロ2世は、国連の「国際青年年」に際しメッセージを発表。翌年より、毎年「受難の主日」にカトリック教会の「世界青年の日」を記念するよう定めた。

こうして、1986年、最初の「世界青年の日」がローマをはじめ、各教区で記念された。

この教区レベルでの「世界青年の日」に対し、国際レベルの大会が1987年より行われるようになった。

これらの国際大会は、ブエノスアイレス(アルゼンチン・1987)、サンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン・1989)チェストコーワ(ポーランド・1991)、デンバー(米・1993)、マニラ(フィリピン・1995)、パリ(フランス・1997)、ローマ(2000年の大聖年)、トロント(カナダ・2002)、ケルン(独・2005)、シドニー(オーストラリア・2008)、マドリッド(スペイン・2011)、リオデジャネイロ(ブラジル・2013)、クラクフ(ポーランド・2016)と続き、今回のパナマ大会へと至っている。

23 1月 2019, 15:09