シノドス参加の若者たちから、教皇に感謝のイベント 2018年10月26日 バチカン・パウロ6ホール・玄関広間で シノドス参加の若者たちから、教皇に感謝のイベント 2018年10月26日 バチカン・パウロ6ホール・玄関広間で 

シノドス:会議参加の若者たちから、教皇に感謝伝えるイベント

「若者」テーマのシノドスの閉会を翌々日に控えた10月26日、第20回全体会議が行われた。会議後半、参加の若者たちは、教皇フランシスコに感謝を伝えるイベントを催した。

「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに、バチカンで行われている「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会」では、10月28日の閉会を前に、最終文書採択に向けての作業が大詰めを迎えている。

閉会を2日後に控えた10月26日午後、シノドスホールでは、第20回全体会議が開かれた。

会議の前半、第15回通常理事会のメンバーの選出が行われた。シノドス参加司教らは、管轄・地域別に計16名の司教(東方典礼カトリック教会1、北米2、ラテンアメリカ3、欧州3、アフリカ3、オセアニア1、アジア3)を選んだ。

これに、今年9月15日に発表された、シノドスをめぐる新しい使徒憲章「エピスコパリス・コムニオ」の定めるところに従い、次回のシノドスのテーマにふさわしい教皇庁組織(省・評議会等)の責任者1名、そして教皇自らが指名するメンバー4名を加え、理事会メンバーは、最終的に21名となる。メンバー名は、21名全員が決定した後に発表されるという。

この全体会議の後半、パウロ6世ホールのエントランスの広間で、シノドスに参加した若者たちによって、教皇フランシスコに対する感謝のイベントが催された。

このイベントは、サプライズとして用意されたもので、若者たちはフラッシュモブや音楽で、教皇や司教らに喜びと感謝を伝えた。また、シノドス事務局・事務局長、ロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿がピアノ演奏を披露するなど、会場には和やかな雰囲気が広がった。

若者たちから教皇に渡された手紙には、教皇や司教らと共に「小さな歴史的一片」を過ごしたことの喜びと、自分たちの考えを述べる機会を与えてくれたことへの感謝が表されていた。

若者たちはその手紙で「今日の世界は、わたしたち若者に、これまでにないチャンスと共に、多くの苦しみをも差し出すものです。これらの苦しみに対し、新しい答えと新しい愛のエネルギーが必要です。世界は、より良い社会のために働きながら、受け取るよりも与えることの幸せを生きる希望を、再び見出すことを必要としています」と記している。

そして、青年たちは、教皇フランシスコの「貧しい人々をはじめ、すべての人に開いた、外に向かう教会、野戦病院としての教会」という夢を共有し、彼ら自身もまた平和と連帯の文化構築のために努力することを約束しつつ、教皇が着手したその歩みを続けることができるよう祈っている。

手紙と花束を受け取った教皇は、若者たちに心からの大きな感謝を述べられ、皆に祝福を与えられた。

27 10月 2018, 11:30