シノドス初日:会議の概要等について説明
バチカンで10月3日(水)から10月28日(日)まで、「若者、信仰そして召命の識別」をテーマに、「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会」が開かれている。
初日午前、聖ペトロ広場で、教皇フランシスコとシノドス参加司教たちによって共同司式された開会ミサに続き、午後から市国内のシノドス・ホールにて、最初の全体会議が行われた。
シノドスを始めるに当たり、教皇は参加者らを祈りに招かれ、次いで開会の挨拶を述べられた。
教皇の言葉の後、シノドス事務局・事務局長、ロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿が今回のシノドスの概要等について報告した。
バルディッセーリ枢機卿は、「若者」をテーマにしたこのシノドスを、「家庭」をテーマにした前回の2つのシノドス、およびその後の教皇の使徒的勧告「愛の喜び」の延長線上にあるものとして位置付け、教会の刷新と社会との関係を考える上で、最も本質的なカテゴリーとして「家庭」と「若者」があると述べた。
同枢機卿は、このシノドスの新しい点として、教皇フランシスコが先日発表した、シノドスをめぐる使徒憲章「エピスコパリス・コムニオ」に沿って行われることを指摘した。
シノドス参加の267人の司教について同枢機卿は、東方典礼カトリック教会、各国司教協議会、教皇庁、シノドス事務局、修道会総長連盟からの代表に加え、教皇が指名したメンバーからなると紹介。
また、この他に協力者としての専門家、世界各国からの傍聴者、中でも34人の若者の存在を挙げた。
バルディッセーリ枢機卿は、今シノドス開催までの長い準備の道のりを振り返り、特にインターネットで回答を集めた若者たちの意見や、若者たちがローマで開催した準備会議などに言及。
若者たちは、司牧者や大人たちと共に、より福音的で勇気ある、参加型で宣教的な教会の構築を目指して、教会の刷新の主役となることを望んでいる、と話した。
バルディッセーリ枢機卿に次いで、今回シノドスの議長を務めるセルジオ・ローシャ枢機卿から、「討議要綱」をめぐる説明が続いた。