「第9回世界家庭大会」ダブリンで連日会議やイベント

8月21日から26日まで、アイルランドの首都ダブリンで、カトリックの家族を主役にした司牧的催し「第9回世界家庭大会」(World Meetings of Families 2018)が開催されている。

同大会には、アイルランドのカトリック教会・全26教区はもとより、世界116カ国から多くの家族たちが参加している。

開会式から、大会前半の司牧会議へ

21日午後、ダブリン南郊外にある、ロイヤル・ダブリン・ソサエティーのホールでの夕べの祈りをもって、「世界家庭大会」は開幕した。(ビデオ映像:開幕式)

この開幕のための夕べの祈りは、ダブリンの会場以外でも、アイルランドのすべての教区で同時に行われた。

22日から、上記の会場で、様々な大会行事が本格的に始まった。最も中心となるものは、

教皇フランシスコの使徒的勧告「愛の喜び」を多角的に考察する司牧会議で、連日テーマ別のパネルディスカッションが行われている他、会議最終日にはシンポジウムが予定されている。

討議のテーマは、家庭における信仰の伝承、新しいメディアやテクノロジーと家庭、家庭内の不和とその危機が子どもたちに与える影響、女性の役割、社会発展のための家庭の貢献、貧困から脱するための学校と教育の役割、小教区における同性愛者の受容、未成年者の虐待からの保護など、家庭と教会が直面する具体的で緊急な問題が多い。

子どもたちも参加、マスコットも

25日午前まで行われるこの会議と並行し、毎日の朝の祈りと夕方のミサ、子どもたちと青少年を対象にしたイベント、コンサートプログラム、展示なども行われている。

この大会では、特に子どもたちのために、「エイリン」と名付けられた羊のマスコットキャラクターも登場。子羊エイリンは、一人ひとりが「群れ=神の家族」の一員であることを表しているという。

教皇の到着を待って

大会の後半は、教皇フランシスコのダブリン到着と共に、数万人が参加する大きな行事が準備されている。

25日午後には、いよいよ教皇を迎え、ダブリンの競技場、クローク・パークで「家庭の祝祭」が行われる。

そして、最終日26日午後、同市内の広大な公園フェニックス・パークで、教皇によって司式されるミサをもって、ダブリンでの世界家庭大会は終了する。

23 8月 2018, 17:32