ジャン・ルイ・トーラン枢機卿 ジャン・ルイ・トーラン枢機卿 

トーラン枢機卿逝去、教皇庁諸宗教対話評議会議長

バチカンの外交と諸宗教対話に尽くした、ジャン・ルイ・トーラン枢機卿が逝去した。

教皇庁諸宗教対話評議会議長のジャン・ルイ・トーラン枢機卿が、7月5日、入院先の米国コネティカット州ハートフォードの病院で逝去した。75歳だった。

教皇フランシスコは、トーラン枢機卿の親族に宛てた電報で、深い弔意を表すと共に、同枢機卿の教会への愛と忠実、その奉仕を思い起こされた。

トーラン枢機卿は、1943年、フランスのボルドーに生まれた。1969年、司祭叙階。1973年より、ローマの教皇庁立教会アカデミーで学び、1975年より教皇庁の外交活動に携わる。

ドミニカ共和国やレバノンの教皇大使館に勤務したほか、かつての欧州安全保障協力委員会、またストックホルム欧州軍縮会議等、多くの会議に携わり、教皇庁の旧・教会外務評議会の事務次官等を務めた。

1990年、教皇庁国務省外務局の局長となると共に、大司教に。

2003年、枢機卿に任命された。同年、バチカン図書館館長となる。

2007年より教皇庁諸宗教対話評議会議長。

また、枢機卿会では2011年2月より「プロトディアコノ」を務め、2013年3月13日の教皇フランシスコ選出の際には、聖ペトロ大聖堂の中央バルコニーから、教皇選出の知らせと新教皇名を告げる役を果たした。

2014年12月からは、カメルレンゴを務めた。

トーラン枢機卿は諸宗教対話評議会議長として、来日経験があり、様々な機会を通して、日本の諸宗教関係者とも交流があった。

06 7月 2018, 17:48